iPhoneは、4s からずっと8メガピクセル(800万画素)だったカメラを、iPhone 6sからついに12メガピクセル(1200万画素)にアップしました。画素数は数字で判断してしまいがちですが、実際のところ どれだけ進化しているのでしょう。
まずはスペック比較
大きな違いはイメージセンサーが12メガピクセルに画素数がアップしたこと。
画素数はデカけりゃ良いってものでもない。現にアップルは、他社が20メガピクセルカメラ搭載の中、一つ前の機種 iPhone 6 まで8メガピクセルでした。それをやっと12メガピクセルにしてきたということはどういう事なのか、新旧iPhone の 6s と 6 で撮影した写真を比較してみましょう。
6s と 6 の写真を比較
カメラの性能で誰が見てもわかりやすいのは暗所のノイズだと思います。
以下は同条件で10月初旬、18時頃に撮影した写真です。
暗い状況での撮影はIS0の値がオートで高くなります。こういった高感度撮影はノイズが発生しやすく、カメラ性能が顕著に現れやすい状況のひとつです。
iPhone 6 の写真は、約3,000 × 2,000ピクセルで、パソコン等で見る場合は、元のサイズは大き過ぎるので、ぎゅっと小さくして表示しています。(上の松本城はクリックすると800×600ピクセル)
そんなぎゅっと小さくした写真で、それも明るい状況で撮影したものを比べても、6s と 6 の違いは分かりにくいと思います。
色の再現や明るさの表現などは、機種ごとの味付けの違いですし、それらは人によっての好みの問題になるでしょう。どれが優れているという問題ではないと思います。
ですのでここでは主に高感度撮影のノイズに的を絞って比較していきます。
下の写真は先ほどの写真をパソコンでも小さくならないように、写真の1ピクセルをそのままの大きさで見られるよう等倍表示しています。いわゆるピクセル等倍での比較です。
よりいっそうノイズが分かりやすく見えますね。(640×460ピクセルで切り取ったモノ)
先ほどの松本城の全体像とちがって、写っているモノの大きさが少し違うのは12メガピクセルの一部と、8メガピクセルの一部なので、両方を同じ460×640ピクセルで切り取った場合、比率が違ってきます。
以上の結果で、iPhoneカメラは 6s で画素数がようやく上がり、世代を重ねるごとにノイズも抑えられ、正常進化が続いているという感じがしました。
(一部のスマホや、パソコンでもウィンドウを小さくしている場合は、ピクセル等倍で表示できていない可能性もあります。)
暗所撮影以外も比べてみよう
暗所以外と言いつつ夕焼けなのは、比較写真を撮るために出かけたのが夕方だったので申し訳ありません。
一応オートのISOは共に最も値がLOW(明るい時になる値)の 6s は 25 と6 は 32 ですのでご勘弁を。
夕焼けの写真はもうどちらで撮ったかわからないレベル。旧商店の看板は 6s が見た目に近い色味に感じます。6 は少し青っぽくみえます。青っぽいのは写す被写体によって良く見える場合もあるし、iPhoneは基本オート撮影なので、何かの判断で iPhone 6 は自動でホワイトバランスを変えて青っぽくしたのかもしれません。
6s の性能はなんとなくわかったので、次はlive Photosで遊んでみようと思います。
なんだかんだ言ってカメラは画素数じゃない!と言いつつも、画素数が大きいとトリミングに余裕があってやはり嬉しいですね。